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十六夜(izayoi)ヒロが運営する電子出版レーベル『アルカネットブックス』公式ブログ。本格始動まで後少し!やがて、第1章の幕は開く…。

【少しネタバレ】今更ながら「この世界の片隅に」を見た感想。昭和20年広島県に愛を込めて。

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写真は広島で迷子になる北條すずが映っている記念のポストカード。

映画鑑賞券の半券と食品を買えば数量限定でもらえます。(僕はオーガニックコーヒーとナチョスを食べた。)

早速だが、今更ながら「この世界の片隅に」を観てきたので、軽く感想を。

 

18歳若妻、戦時中に奮戦す。

広島の呉市に住む北條家に18歳のすずが嫁入りをする前に、幼少期の頃が駆け足で繰り広げられる。

鉛筆を後生大事にして小刀で削るシーンなんて、今時のタブレット世代にはピンとも来ないだろう?(僕が小学生の頃は、肥後守(小刀)で鉛筆を削ったものですね?)

すずは絵を描くのが大好きな少女だった。

幼少期に住んでいた広島市の海苔作業場から呉市に嫁いだわけですが、義姉の娘のはるみちゃんが今の世でいう軍事オタクだったりする。(当時は情報セキュリティも甘く、家族が日常話すことは極秘事項でない限り、自由に割と喋ることができた。憲兵にばれなければの話だけどね?)

戦時中の不便な暮らしは昭和の家電が限られていた中での暮らしを表現していた。当時の家電といえば、ラジオや白熱電球ぐらいだった。

食料は配給制で、限られていた中での暮らしだった。

さしずめ、戦時中の闇市の物価は混乱する世の中を映し出している。

食糧難の世界で、楠木正成流の食事法を駆使して工夫するシーンは『アニ飯』として再評価してほしい。特にサツマイモご飯は、宮崎駿の描いた『(天空の城)ラピュタの目玉焼きを乗せたパン』よりもおいしそうに見える。(実際には贅沢ができなかったから不味いんだろうけどね?)

女性ならではの視点。庶民視点の戦争映画。

女性作家が描いただけあって、庶民の立場で書かれている。

途中で当時の艦船に対する解説を盛り込むなど、男性を楽しませるサービスも豊富だ。(あとで知ったのだが、これは映画独自の演出でしたね?)

特に大和が出てくるときは圧巻でしたね?

単純な戦争反対映画でもなく、呉市ので出来事にフォーカスを当てているため、新型爆弾(原爆)の描写は最低限。グロい絵は例外の1シーンを除いてほとんど皆無

(昭和)20年3月19日より。

映画の前半では(昭和)19年某月は日付が具体的ではないが、(昭和)20年3月19日より日付が具体的になると同時に、すずの運命が過酷になってくる

はるみちゃんの「戦艦や駆逐艦はおるのに、空母はないの?」と言う指摘は日本軍が愚かだった『大艦巨砲主義』が時代遅れであることを確認できたのは、未来人である僕たちが持つ『神の視点』である。

義姉が下関の実家と離縁して、今の世で言うシングルマザーになった事も当時では珍しく、(下関の跡取り)息子を残して呉市の実家に逃げてきたのも、なんだか切ない。

そして、クライマックスの呉市空襲シーンで不発弾の爆発ですずの大切なものを2つ失うシーンでは、下手にリアルな爆発シーンを描くよりもブラックスクリーンで火花が飛び散るような絵でサイレントにすることによって、戦争の悲惨さを間接的に表現

すずが怪我で寝込んでいる間の落胆ぶりと義姉の悲しみが胸に突き刺さる。

昭和20年8月6日8時15分。(映画では、ある日の9日後と描写)

一時期はホームシックにかかり、広島に帰ると落ち込んでいたすずだったが、これを急遽キャンセル。

これによって、山の向こう側(広島県広島市、すずの故郷)の方に超巨大なキノコ雲が上がる。その時に、呉市では地響きが鳴って、屋根の瓦が2、3枚落ちた。

その後になって『広島市に新型爆弾が落ちた』と言う事実を知る
(当時は原子爆弾という名称を誰もが知らない。)

そして、8月15日。終戦の日を迎えた。

すずが戦争に負けたことを認めることができずに号泣するシーンは、心をきつく締め上げる

一度実家に帰って家族の安否を確かめるシーンで、妹はどうにか生きていることを確認して、すずと周作はこれからを逞しく生きようとすることを決意してこの映画は終わる。(詳しく書くと完全なネタバレになってしまう。すまないです。唯一のグロいシーンはエンディングの直前に軽く描写される。しかし、その後にスカッとするからご安心を。)

クラウドファンディングが素晴らしい!

この映画はスポンサーだけに頼らず、一般人からお金を集める『クラウドファンディング方式』をとっている。

これが本当にスタッフロールの最後まで見てよかったと思っている。

本当に良い映画だったら、スタッフロールの最後まで見るのがその映画に対するマナーだと思っているからだ。(逆に駄作だと感じたら、即座に退出すること。あなたにとって時間は貴重な財産だからです。)

konosekai.jp

映画を観終わって。

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映画のグッズもそこそこに売られていましたね?

出演者の皆さんの広島弁が非常に暖かくて、楽しかったですよ

玉音放送は昭和天皇陛下そのものじゃなかったけど、違和感がなかったですね?

のんさんが演じたすずは間違いなくハマり役だったし、他の皆さんも素晴らしかった。小野大輔さんも良かったなぁ。

非常に優しい映画になっているので、戦争映画って血なまぐさいから嫌だという人は、騙されたと思って見に来て欲しいですね?

すずさんが現実に存在していたら、今年が昭和93年(63+30=93)だから、生きていたら92歳ですか!

そりゃあ、だんだん戦争の語り部さんが次々と亡くなってしまうわけです。風化させない為にも、より多くの人に見て欲しいですね?

過去記事。

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それじゃ、またね!